女性はタコ・魚の目ができやすい⁈
女性は男性に比べ、足の裏にタコ(胼胝種)または魚の目(鶏眼)、或いは、その両方が出来てしまう人も多く、比率にして男性の2倍以上という研究報告があります。
タコ(胼胝種)や魚の目(鶏眼)が出来てしまう、削ってもすぐにまた同じ場所にできてしまって、悩んでいる女性は数多く…
女性がタコ・魚の目の出来やすい理由
足の裏に出来る厚く固い皮膚のかたまり。タコと魚の目は、圧迫や摩擦による刺激に対抗する皮膚の防御反応です。
いつも同じ場所に圧迫・摩擦などの刺激があることで、皮膚の足を守る反応が角質を硬く厚くし、タコ(胼胝種)になります。ねじれの力が加わると硬い芯ができ、圧迫すると芯が食い込んで痛みを感じる魚の目(鶏眼)になります。
タコと魚の目について詳しくは「タコ(胼胝腫)厚く硬い角質を解消」「ウオノメ(魚の目)を解消」を参照ください。
男性と比べ、女性にタコや魚の目が出来やすい理由として、
- ヒール靴を履く
- 足が柔らかい(骨格構造が弱い)
- 足形の変形
- O脚
などが挙げられます。順に詳しく見て行きましょう。
ヒール靴を履く
ヒール靴を履くと、踵が上がることでつま先立ちに似たような形になります。このため、前足部多くの体重を受け止めることになり、指の付け根の関節あたりに圧力が集中します。
また、靴の中で足が前滑りしがちなため、細いつま先に足指が押し込められます。親指側からの横向きの圧迫も伴うため、親指と人差し指の付け根の関節の間あたりに縦長のタコが出来ます。
また、ヒール靴を常用する女性はアキレス腱が硬くなっているため、足指の付け根あたりで地面をねじるように踏み返す動作が加わり易く、同じ場所の魚の目も多く見られます。
足が柔らかい(骨格構造が弱い)
女性は男性と比べて骨が細い、関節が小さく弱い、さらに、筋力が弱いこともあり、足の骨格構造が崩れやすい傾向があります。
足が体重で押しつぶされ気味になり易く、足の中心である人差し指の付け根の関節あたりに圧力が集中しがちです。また、親指の付け根の関節が弱く、動くために人差し指、または中指あたりが慢性的な圧力を受けるなど、中指の付け根周辺、親指の付け根の土踏まず寄りなどにタコができます。
足形の変形
女性は足の骨格が崩れがちです。言い換えると、足裏のアーチ構造が崩れ易く、扁平足、または開張足になり易いと言えます。これらは外反母趾や内反小趾といった足形の変形へと進行します。
扁平足になると、歩く時の土踏まずが潰れる動きをする時に、指の付け根が捻じれる動きを伴います。このため、親指の付け根の土踏まず寄りに魚の目が出来やすくなります。
足幅が広がる開張足が進行すると、親指側と小指側が反り返る(浮き気味になる)ため、人差し指と中指の付け根で大きく荷重を受け止めるようになります。このため、中指の付け根の関節の間あたりにタコが出来やすくなります。
また、開張足は外反母趾や内反小趾の直接的な原因でもあり、外反母趾の人は親指の外側に、内反小趾の人は小指の外側にタコが出来ます。
O脚
足の問題と捉えられがちなO脚。実は、ほとんどの場合は骨盤、または股関節原因があります。出産に伴って骨盤が開いてしまい、大腿骨が外向き捻じれるなどが女性にO脚が多い理由でもあります。
O脚の人は、小指側へ荷重が片寄りがち。小指の付け根から踵あたりまで、多くの圧がかかる、靴と擦れてしまうため、タコとまでは言えない程度の固い角質が出来やすくなります。
O脚について詳しくは「O脚を治して腰痛・膝痛を解消、美脚に♪」を参照ください。
指先・指の上にできるタコ・魚の目
足指の先の角質、指の上にタコ、指の間の固い皮膚の塊り、親指の横のタコ、踵の角質。
これらは女性だから出来やすい、といった類ではありません。男女を問わず履いている靴と履き方に原因があります。
「幅が合わず仕方なく大きいサイズの靴を履いている。」「脱ぎ履きが楽だから靴紐を締めていない。」など、靴と足がフィットしていないことで、靴の中で足がズルズル滑り、刺激から足を守る防御反応が皮膚を固く…。
または、足に合っていない靴が原因で、扁平足や開張足などが既に進行しているのかも知れません。
タコ・魚の目はオーダーメイドインソールで解消!
削ったり、角質を溶かすスピール膏を使っても、すぐまた同じ場所にできてしまう。魚の目パッドなどのグッズで痛みを防いでみたり…
冒頭の調査では、30~40代の女性の多くが皮膚科で治療していることも分かります。
いろいろ手を尽くしても解消できなくて困っている人も多いのではないでしょうか。
そこでお勧めしたいのがオーダーメイドインソールです。
仕事用の靴など、一日の多くの時間を歩く靴にオーダーメイドインソールを挿入することで
- 土踏まずなど足裏アーチを下支え、足の裏全体で荷重を受け止められる
- 足の骨格構造を正常な形に近づける
- 足の裏にぴったりフィット。靴の中で擦れない(靴との相乗効果)
など、タコ・魚の目が出てしまう原因の多くを解消できます。
荷重バランスや歩き方の癖も次第に矯正され、踵の厚い角質も解消して行きます。
タコ・魚の目の原因となり得る外反母趾・内反小趾・扁平足・開張足・O脚などの改善効果も得られるのは、ひとり一人の足にピッタリ合わせるオーダーメイドのインソールの真骨頂。
タコ・魚の目ができるのは、皮膚の問題ではなく、足の構造などが原因。言い換えれば、タコと魚の目は足からのSOSです。
いつまでも続くタコ・魚の目の悩みの解消をお手伝いいたします。
2023年3月20日をもって閉店いたしました。
資料:足底の鶏眼と胼胝に関する疫学調査(PDF)。社団法人日本皮膚科学会「ウオノメとタコはどう違う?ウオノメやタコの治療はどうするの?ウオノメやタコにならないためにはどうしたら?」