外反母趾をセルフチェック 進行度合い・要治療?
母趾(足の親指)が小指の方向へ曲がり、親指の付け根の関節が張り出した足形の変形ことを「外反母趾(がいはんぼし)」と呼ばれることは広く一般に知られていますが、「どれくらい変形したら外反母趾?」「痛みは無いけれど…」「治療が必要?」「変形はもっと進行する?」…
痛みがある場合はもちろんですが、見た目や合う靴が無いなどの悩み以外に「この先どうなるの…」も気になるところ。
あなたの外反母趾をセルフチェック
まずは自身の「外反母趾はどの程度なのか」を測ってみましょう。
- ① A4位の紙の上に足をのせ、足の内側のかかとから親指の先まで、ペンを添わせて「足の形」を写し取ります(ポイントはペンの角度を変えないコト)。
足の形が描けたら、後の作業は机やテーブルで行います。 - ② かかとの最も飛び出した部分と、親指の付け根の最も飛び出している部分に定規で線を引きます。
- ③ 親指の付け根と、親指先端の関節部分(一番飛び出しているところ)に線を引きます。
- ④ ②と③で引いた線の角度を分度器で測ります。
分度器が無い場合は四角い紙で代用します。角を半分(三角形)に2回折れば22.5度、角を3等分に三角形に折れば30度、さらにもう1回折れば15度です。
②と③で引いた線の角度が15°以内なら正常範囲、20°未満なら軽度、30°までなら中度、それ以上なら重度の外反母趾です。
自身で描いた足の形そのものが正確では無いこともあり、この計測で得られる外反母趾の進行度合いは厳密なものでなく、あくまでも目安としてお考えください(注)。
注)病院では、レントゲン画像でそれぞれ骨の中心線から指の曲がりの角度「外反母趾角」を測ります。上記の計測方法は「第一趾側角度」と言い、正常~重度のそれぞれ角度の基準値は正確に定義されていません(医師は外反母趾角を用いるため)。
隠れ外反母趾・予備軍かも…
セルフチェックで母趾の傾き角度が正常範囲だったとしたも、親指の付け根の関節が飛び出していない、痛みは感じない、見た目にも正常っぽくても、以下の項目に1ツでも該当するなら、近い将来あなたの母趾は外側への傾きが増してゆく「隠れ外反母趾」「外反母趾予備軍」の可能性があります。
- 足裏の親指の付け根あたりに痛みを感じることがある
- 少し長い時間歩く、立っている時間が長いと、足裏の人差し指、または中指の付け根あたりに痛みを感じることがある
- 足裏の人差し指、または中指の付け根あたりにタコや魚の目ができる
- 親指が人差し指の下に潜り込んでいる(重なっている)感じがする
- 足裏の小指の付け根あたりに痛みを感じることがある
- 姿勢が猫背気味
- 足の幅が広がったように感じる
- 親指または小指の側面が靴に擦れている
- 幅広でルーズな靴、またはヒール靴を履くことが多い
- 指先が靴の先に当たる
- 扁平足だと思う
- 普段はほとんど歩かない(立ち仕事もしない)
上記に一つでも該当する場合は、足の裏の筋肉や足指を上手に使えていない、姿勢・荷重が前寄り、足に合っていない靴を履いているなどの理由から、扁平足、あるいは開張足、またはその両方を患っている可能性が高く、それらは外反母趾へと足形を変形させる大きな要因です。
外反母趾の治療
外反母趾は何も処置・対処をしないで元通りの足形になることはありません。”酷い痛みや炎症”を伴っているのであれば、医師による外科的施術(主に手術)が最良かと思われます。
酷い痛みや炎症を伴わない外反母趾の場合は、仮に整形外科を訪れたとしても、何らかの装具を付けて症状の緩和を図る対処療法が用いられる程度。
「これ以上進行させない」または「もとの形に近づける」といった事を軸とした治療はもちろん、外反母趾が引き起こす(逆もアリ)様々な足の疾患、指や爪の変形などについても、それぞれ直接の痛みや炎症がなければ、医師による治療の対象にはあたりません。
最適な靴とインソールで外反母趾を改善
足形の変形度合いや痛みなど症状はもちろん、外反母趾となってしまった原因も、現在の年齢も、人それぞれに異なります。
痛みだけではなく、外見の改善、さらに、併発している開張足や扁平足、それに伴う身体バランスの崩れが原因での腰痛・肩こり・膝痛、浮き指や巻き爪などの足の指や爪のトラブルなども合わせ、時間をかけて改善策を見立て、しっかり説明。お悩み解消のお手伝いをいたします。
ご相談(お悩みのヒアリング、測定から診断、見立てた改善策の説明)は無料
お時間にして30分程度です。
外反母趾にお悩みの方、「話だけでも聞いてみるか…」で大丈夫です。お気軽にご来店ください。
2023年3月20日をもって閉店いたしました。