簡単でほどけない靴紐の結び方

しっかり結んだはずの靴紐がほどけて…

頻繁に靴紐がほどけて困る。
大事な場面でほどけて欲しくない。
ほどけてしまった靴紐を踏んで転んで…

そんな煩わしさも、この結び方さえ覚えれば大丈夫♪

靴紐がほどける理由

一般的に、靴紐は脱ぎ履きがしやすいよう、簡単にほどくことができるちょう結び(蝶結び)にします。

靴紐はほどける前提。ほどけない結び方は?!
靴紐はほどける前提。ほどけない結び方は?!

そして、靴紐は蝶結びにすることを前提にした長さになっています。

歩く、走るといった動作の最中は、踏み出した時に受ける衝撃や、足を振り出す時に生じる遠心力などで余った靴紐が揺れ動くなど、靴自体と結び目は緊張と弛緩を繰り返します。

この繰り返しが靴紐を徐々に緩ませ、挙句「ほどけてしまう…」ということに。

ただ、元々靴紐をちょう結びにするのは、靴を脱ぎ履きする際にほどき易いようにするるため。ほどき易いように結んでいるのですから、靴紐はほどけて当前なんです。

参考:靴ひもの結び目の失敗における衝撃と慣性の役割靴ヒモがほどける理由をチコちゃんが解説

 

イアン・ノットは単なる蝶結び

靴紐がほどけてしまうからと、「ほどけにくい靴紐の結び方」を調べると、多くの場合「イアン・ノット」という結び方に行き当たるでしょう。

ただ、イアン・ノットの結び目は、一般的なちょう結び(蝶結び)と同じ。

ですから、実はほどけ易い結び目と言えます。

ただ、一般的なちょう結びの手順とは異なり、イアン・ノットの手順だと結び目に加わる力が均等になるため、しっかり締まります。

このため、普通にちょう結び(蝶結び)をするより少しほどけ難くなるのです。

イアン・ノットの結び目は単なる蝶結び

イアン・ノットには結び方(結ぶ手順)がいくつもあります。

ほどけにくい結び方と言うより、イアン・ノットはむしろ世界では「最速のちょう結び(蝶結び)」として広く知られています。

動画はその一例。普通にちょう結び(蝶結び)をするより、ずっと早く結べているのがわかります。

簡単でほどけない!靴紐の結び方

よく知られているほどけ難い「蝶結びした後、もう固結び(またはコマ結び)」。

難しく考えなくてもすぐできる、最強にほどけない結び目ではあります。

ただ、靴紐を引っ張るだけではほどけないことが大きな難点。

すぐにほどけない結び目は、日常や、毎日のスポーツ用のシューズの結びとしてはとても不便。「ココ一番、絶対にほどけてほしくない!」時にしか使えませんよね。

知りたいのは「ほどこうとしない限りほどけない」、かつ、簡単な結び方のはず。

それはズバリ「靴屋結び」です!

靴屋結び(平紐に合う)

どうして「靴屋結び」と言う名前なのかは知りませんが、ほどけ難さは最上級。なのにとても簡単、覚えやすい結び方です。

各種スポーツで履くスパイク・シューズとの相性も抜群!

とにかく二回、二回と結ぶだけ。

靴屋結びの手順を書き起こすと…

  1. 最初に二回結びます。
  2. 輪っかを二つ作ります。
  3. 輪っかで輪っかを2回結んで(巻き付けて)…
  4. 耳をしっかり引っ張って締めます。

一見ほどくことが難しそうにも見えますが、蝶結びと同じように片方の靴紐を引っ張るだけで簡単にほどけます。

結び目の全てが二重になっているため摩擦、抵抗が強く、例えフルマラソンを走ったとしても、ほどけてしまうことはないでしょう。

固く結ぶコツは、最後に左右の耳(輪っか)をキュッキュッと強く引くこと。

すぐに覚えられそうでしょ?

慣れれば普通の蝶結びとさほど変わらない時間で結べるようになります。

実際に簡単で、本当にほどけません!是非お試しください。

難点を挙げるとすれば、結び目が少し大きくなるので、見た目が少し武骨な感じになってしまうこと。あと、平紐、細紐にはよく合う(結びやすい)のですが、丸紐、特に登山靴などの太目の丸紐は結び難く、強度もやや劣る感じがあります。

厳密には、輪っかを二回目に巻き付ける際、伸び出ている靴紐を1回でけ一緒に巻き付けます。その方が結び目が綺麗にい上ります。ただ、動画のように、耳だけ二回巻くだけでも強度は落ちず、簡単。また、最初の結びは1回だけなのが正式です。靴屋の結び目の正式な手順はこちら

二重ちょう結び(丸紐に合う)

丸紐、特に登山靴などの太目の丸紐や、紳士靴の革製の丸紐の場合は、この「二重ちょう結び」が結びやすく、見た目も綺麗に結べます。

二重ちょう結びの手順を書き起こすと…

  1. 最初に二回結びます。
  2. 輪っかを二つ作ります。(ここまで「靴屋結び」と同じ)
  3. 輪っかで輪っかを1回結んで(巻き付けて)
  4. 反対側の輪っかで輪っかを1回結んで…
  5. 耳をしっかり引っ張って締めます。

靴屋結びと同じく、ほどく時は、蝶結びと同じように片方の靴紐を引っ張るだけで簡単にほどけます。

二重ちょう結びは、ほどけ難さが最上級として世界で最もよく知られている結び目のひとつです。

靴屋結びに比べると練習、慣れが必要なことが欠点でしょうか。

太く結びづらい丸紐の場合、または見た目に美しく仕上げたい場合は「1.最初に2回…」を1回にすると良いでしょう。

上の靴屋結びと途中まで同じ。ついでに両方覚えておくと使い分けられます。

いつも靴紐は結ばずスポッと…

そんな感じで靴の脱ぎ履きをしている人にとっても、この2つの結び方はとても有効です。

一度しっかり結んでおけば、靴がダメになるまで靴紐がほどけることは無い。かもしれません。それくらい強い結び方です。

ただ、靴紐は、締めて足に靴をフィットさせるためにあります。

スポッと足を入れる履き方、靴紐を締めない履き方では、靴の中で足が滑ります。

歩く力が逃げてしまって疲れるばかりでなく、足の様々な疾患、トラブルの原因になると言い切れます。

毎日、毎回靴紐を締めて結ぶ…とまでは言いません。

せめて「一日中うろうろ歩く」日だけでも、しっかり締めてほしいものです。

 

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