足の中指の付け根が痛い…中足骨骨頭痛を改善
長い時間歩いたり、立っていたりすると、足の人差し指・中指・薬指の付け根あたりに痛みを感じる…多くの人に経験のある前足部の痛み。この症状を「中足骨骨頭痛(ちゅうそっこつこっとうつう)」と言います。
足の甲にあたる部位の骨・中足骨と、足指の骨との大きな関節部分に多くの荷重、強い圧力を受けることで「靴の中に入った小石を踏んでいるような痛み」や「痺れるような痛み」を感じます。この部分にタコが出来ている方も多く、タコが痛いと勘違いされている場合も多々。
中足骨骨頭痛の原因は靴と足
関節リウマチや痛風などの疾病、骨折や打撲などの怪我でもないのに、前足部・中指の付け根付近に痛み・痺れを感じるのは、普段履いている靴(または姿勢)と、足裏の筋肉の衰え、またはその両方により、前足部分への荷重が過多となっていることがが原因です。
前足部・中指の付け根付近が炎症を起こしている、または神経が圧迫されている状態が痛みとなって現れます。
原因①:常に前足部の負担が過多
原因が「普段履いている靴」の代表例がハイヒールです。ヒールが高いほどつま先寄りで荷重を受け止めるようになるのは当然で、さらに見た目重視のハイヒールの場合、大抵は前足部の靴底が薄い作りとなっているためクッション性は皆無。歩くたび、前足部が地面に着くたびに大きな衝撃を受けてしまいます。
男性のビジネスシューズも同様に前足部分の靴底は薄くクッション性は皆無、日常的に痛みを感じていなくても、ビジネスシューズで一日歩き回われば、前足部で受け止める衝撃と荷重の蓄積は相当なもの。
また、例えば姿勢が猫背気味だったり、俯き加減やスマホ弄りで歩くことが多いなど、身体荷重のバランスが前寄りとなる姿勢も中足骨骨頭痛となる原因になり得ます。
原因②:足裏の筋肉の衰え
中足骨骨頭痛は、足裏の筋力の低下や体重の増加などの理由で足裏の横アーチが崩れて(潰れて)しまう開張足になっている、または開張足気味になっているサインとも言えます。
横アーチが接地時の衝撃や荷重・圧力を吸収・分散することができなくなっている、本来弓なりに反っていて浮き気味のはずの人差し指・中指・薬指の付け根あたりが床面に接してしまっていることで、衝撃や荷重を直接受けてしまう状態が中足骨骨頭痛へと直結して行きます。
現状の痛みを和らげる
以下のような簡単な対処でも、現状の痛みをすぐに和らげることができます。
- 前足部に多くの荷重がかからない靴を履く
ヒールは出来るだけ5cm以下にする、前滑りしないようにヒールベルトを着用するなど - 前足部のクッション性の高い靴を履く
指の付け根あたりにパッドを入れる、クッション性のある中敷を使用するもの効果的 - 少し胸を張り気味に、まっすぐ前を見て歩く
前寄りの荷重バランスを改めるだけでも効果は期待できます。
気を付けたいのは、靴の中にパッドや中敷を入れて痛みを和らげる場合、足の甲部分が多少盛り上がることで甲周りが狭くなり、前足部が圧迫されてしまう可能性があること。
また、前滑りの防止と合わせて中敷を用いる場合は、かかと部分が高くなりすぎてしまうと、足と靴がフィットしない状態にも成り兼ねず、外反母趾や巻き爪、浮指、ハンマートゥなど、足と足指の他のトラブルに繋がる可能性が高いことに注意が必要です。
いずれの場合も「中足骨骨頭痛を和らげたい」からと、大きいサイズの靴を履くことは、開張足を進行させる、他の足のトラブルの進行を促してしまうことになり、悪循環であることを覚えておきましょう。
中足骨骨頭痛を改善
開張足になる原因は「前寄り荷重の靴や歩き方の癖」ですから、中足骨骨頭痛と密接な関係のあることは明らか。言い換えると、開張足を改善すれば中足骨骨頭痛も改善します。
開張足の原因・改善方法など詳しくは「開張足 下腿や足の疲れの原因⁈」を参照していただくとして、中足骨骨頭痛の改善には、インソール(中敷き)で足裏から崩れた横アーチを持ち上げ、足の変形を矯正してあげることで、以下のような効果が期待できます。
インソール(中敷)の使用で期待できる効果
- 中足骨骨頭痛の改善と開張足の進行予防
- 魚の目、タコなど、横アーチの潰れが原因となる症状の改善
- 歩行・姿勢が改善。歩き易く、疲れ難くも。
足の裏は人それぞれ皆違った形をしています。市販のインソールではなく、それぞれの足に合わせたオリジナルなものでなければ効果は期待薄。
最適な靴とインソールで開張足を改善
当店は正確な計測に基づいて成型、上記の効果を最大限に得ることができるように足のアーチをサポートできる、それぞれの足形にピッタリ合わせた立体形状のオーダーメイドインソールの専門店。
中足骨骨頭痛=開張足にお悩みの方は是非一度ご来店ください。じっくり時間をかけてお悩み解消のお手伝いをいたします。
2023年3月20日をもって閉店いたしました。