肥厚爪 ぶ厚い足爪の悩み…

分厚いだけでなく爪の色が黄色や黒っぽくなったり、表面がデコボコだったりして、爪が良い状態ではないことは一目で分かる、爪が分厚くなった状態を総称して「肥厚爪(ひこうづめ、ひこうそう)」と言います。

健康のバロメーターとも言われる爪が、ぶ厚い肥厚爪になってしまっても、痛みを感じることは稀なので放置しがち。悩みとしては「見た目が良くない」「靴下の脱ぎ履きやシーツに引っかかる」ことくらい…

 

肥厚爪とは

爪は硬いので骨に近いものとも思われがちですが、髪の毛と同じ成分でできた皮膚の一部です。

肥厚爪 ぶ厚い足爪の悩み…
肥厚爪 ぶ厚い足爪の悩み…

健康な爪は白色で少し透き通っているため、爪下の組織の色が透けてピンク色に見えます。

対して、爪が分厚くなってしまった肥厚爪の場合は、肌の角質のようにくすんだ黄色味がかった色、または色素が沈着して黒っぽい爪になってしまいます。

 

爪が分厚くなる原因

ある日突然に足の爪が分厚く醜い状態になってしまうはずもなく、肥厚爪はある程度の年月を経て徐々に進行して行きます。

肥厚爪になってしまう原因としては

  1. 加齢
    爪が分厚くなってしまう原因として最も多く見られるのは「加齢」によるケースです。加齢とともに代謝が衰えることで爪の成長スピードが鈍ることと合わせ、肌と同じように爪の保湿力も衰えているため、爪が分厚く硬くなります。
  2. 爪・指先の圧迫
    足に合っていない靴による圧迫や、身体バランスが悪く常に指先で踏ん張っている状態など、爪の根本や爪の先に負荷が加わる状態を長く続けてしまっていることで、爪は前に向かって正常に伸びることができず、成長スピードが鈍化することで分厚く硬い爪に。
  3. 爪の病気

    病的な原因として挙げられるのは、爪が白癬菌に感染してしまう爪白癬(つめはくせん)」という病気(爪水虫とも)です。白く濁り分厚くなった爪は、手指で強く擦るとボロボロと崩れるほど脆いことが特徴です。

他に、指先や爪の洗浄が十分でないことなどで、爪の下の皮膚の角質が増殖してしまい、爪が押し上げられながら分厚くなってゆく「爪甲下角質増殖(そうこうかかくしつぞうしょく)」と言う症状、極度の深爪が原因で指先の肉が爪の進路を塞ぐために起こる二重爪、足の爪を作る爪母という組織の損傷などでも肥厚爪は起こります。

 

肥厚爪を改善

「見た目が気になる」「靴下やシーツが引っかかる」「爪が硬く爪切りが困難」「合う靴が無い、靴が不快」…
痛みを感じないのであれば、悩みとしてはこの程度。とは言え、本人にとっては結構深刻な悩みかも知れません。

痛みを伴わないからと言っても、疾患の可能性も否定はできません。縦線状に黒色がある、多くの爪が黒色、痛みを感じる、などの場合は重大な病の可能性があります。

まだそれほど酷くない状態であれば、爪切りやヤスリである程度薄く削ってやることで健康な状態に近づけてやることは可能です。

また、肥厚爪になってしまう原因が分かっているのですから、ある程度削った後は「保湿クリームなどを塗ることで爪の乾燥をできるだけ防ぐ」、「足に合った靴を履き、指先に力を入れない歩き方を心掛ける」など改善策は単純。

ただ、自身で爪を削る際のリスク(爪下の組織を気傷つけてしまうなど)、足の爪は成長スピードがとても遅いことなどから、短期間で元の状態にしてやることは困難なことは言うまでもありません。

 

足に合った靴と正しい歩き方

ぶ厚くなってしまった爪を、自身で、または皮膚科で削ってもらって、ある程度元の爪の状態に近づいたとしても、原因だった「爪・指先の圧迫」を解消しなければ、また時間をかけて爪は分厚くなってしまいます…

「足に合った靴って?」「正しい歩き方って?」

だれも教えてくれたことが無いのですから、そう思うのは当然です。

肥厚爪の原因が「爪・指先の圧迫」だったとすれば、例えば外反母趾や屈み指、内反小趾開張足魚の目タコなど、間違いなく足指や足裏に何らか、あるいは重複して疾患が見られるはずです。また、慢性的な腰痛肩こり冷えなどを感じている方も多いはず。肥厚爪の改善はもちろん、靴と歩き方を正すことで、これらの疾患についても改善できます。

 

肥厚爪でお悩みの方、ぶ厚い爪の直接的な改善についてはお手伝いできませんが、再発の防止、現状維持から自然にに改善、他の疾患も合わせて改善したいなら、ぜひ一度相談にお越しください。相談は無料、話半分でも大丈夫ですよ♪

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