ひざの痛み 変形性膝関節症
中高年世代の二人に一人、女性に限ると7割近くもの人が悩んでいる「ひざ痛(膝痛)」。
立ち上がり、歩き始めなどに感じた初期段階のひざ痛(膝痛)が、次第に階段の昇り降りやしゃがむことが辛くなり、やがて膝が痛くて歩けなく…。
怪我など思い当たる理由が無く、ひざに痛みを感じるのは「変形性膝関節症」という疾患が進行しています。
ここでは、病気やケガなどが原因でない「変形性膝関節症」についてのみ記しています。
変形性膝関節症とは
膝は、立っている時に体重の全てを支えているのはもちろん、立ったり座ったりする時にも大きな負荷が加わっています。
スムーズに歩くため、あるいは衝撃を吸収するため、身体のバランスを保っている膝関節が、体重の増加や、膝を支える膝周りの筋肉の減少などで負担が過多な状態になる、膝軟骨や半月板のかみ合わせが変形してしまう、あるいは加齢に伴って軟骨がもろくなるなどによって、膝関節の軟骨が擦り減ったり欠けてしまうことで、ひざの周囲に炎症を起こし、痛みを感じることがあります。
この炎症程度で済んでいる段階では、湿布を貼るなどで痛みは治まり、しばらくすると軟骨は自然に再生し、ひざ痛(膝痛)やひざの違和感は治まりますが、過多な負荷や加齢に伴う劣化が解消されなければ、軟骨の損傷が再生能力を上回ってしまい、慢性的なひざ痛(膝痛)を伴う「変形性膝関節症」の初期段階へと進んで行きます。
やがて、立ったり座ったりという動作の際に膝に違和感を感じ、少し歩くだけでも痛みを感じるようになり、さらに膝軟骨の損傷が進む(変形性膝関節症が進む)と、痛みを嫌って歩かなくなることで膝周りの筋肉がさらに衰え、症状も進むという悪循環に陥ります…
変形性膝関節症になりやすい人
変形性関節症は、膝関節の軟骨が損傷を再生しきれなくなることと、膝周りの筋肉の衰えにより進行します。つまり、ある程度代謝も良く筋肉量の落ちていない30代後半程度までなら、一時的な炎症程度で済んでしまうため、ほとんど発症しません。
逆に言い換えると、運動量が減ることで筋肉が衰える、軟骨の再生能力が衰えるなど、年齢を重ねることで「膝関節と関節周りの老化」のような状態になる、中高年以降の誰にでも起こる可能性の高い疾患です。
加齢と合わせ、以下のような人は膝への負担が高いなど、特に注意が必要です。
- 肥満気味
体重が増えるほど膝にかかる負担も多くなります。 - 運動不足
ひざ周りの筋肉が衰えると関節への負担増。また、膝関節に柔軟性がなくなるために軟骨の損傷が早く、代謝が悪いために再生能力も減少。 - 重い荷物、登坂が日常
重い荷物を運ぶ、坂を上る、長時間の立位、などの行動も膝への負担が多く、これらを日常的に行う人も要注意です。 - 遺伝
家族に変形性膝関節症を患う人がいる場合、原因遺伝子を受け継いでいる可能性があります。上記のような外的要因と合わせて発症する可能性が高いことが研究により証明されています。※1
※1)独立行政法人 理化学研究所「膝の変形性関節症の原因遺伝子「DVWA」を同定」より要約
女性に多い変形性膝関節症
変形性膝関節症の患者数は、男性860万人、女性1,670万人と推定されていて、女性は男性の2倍近くひざ痛(膝痛)に悩んでいることがわかっています。※2
原因のひとつに、骨・軟骨・筋肉を健康に保つ女性ホルモンの一種「エストロゲン」の減少が関係していると考えられていて、エストロゲンの分泌量が急激に減る閉経後に変形性膝関節症の発症率は高まっています。
また、50歳以上の女性の場合、同年代の男性と比べて3~4倍の速さで膝関節の軟骨が摩耗するという報告もあります。
さらに、一般に男性と比べ、女性は膝周りの筋肉量が少ないためにクッション性に乏しいだけでなく、ジャンプ着地などの動作時に膝が内側に入るようになりがちなため、膝の怪我を起こしやすいこと、体脂肪率が高いこともなども、女性が変形性膝関節症になりやすい要因です。
次の「O脚」も女性に多く見られる症状なので、女性はさらに要注意です。
※2)日経メディカル「日本の変形性関節症患者は膝2500万人、腰椎3800万人」より要約・抜粋
O脚は変形性膝関節症に直結
両膝が外側に彎曲した状態の「O脚」。踵をつけて立った時に両膝の間が開く状態で、正式には内反膝と言います。
膝が常に外側に曲がっている状態なため、膝関節の内側の軟骨に負荷がかかり易く(折れ曲がった内側)、軟骨がすり減りやすくなるため変形性膝関節症に伴うひざ痛(膝痛)になりやすい、逆に変形性膝関節症を患うことで骨の変形が相当に進み、膝関節の変形が目立ちO脚になる場合もあります。
目に見えてO脚ではなくとも、「靴底のすり減り方」が外側に偏っている人はO脚の疑いが強い、または将来O脚が進行する可能性がとても高いので要注意。「O脚を治して腰痛・膝痛を解消、美脚に♪」を参照して、早目にO脚の改善に努めましょう。
O脚は主に股関節が外向きに開くことが原因です。出産に伴い、骨盤が開いてしまうことで、股関節が外向きになってしまうことが女性にO脚が多い原因として知られています。
X脚も変形性膝関節症になる可能性は高く
両脚を揃えて立ったときに、内側のくるぶしはつかないのに膝がぶつかってしまうX脚(正式には外反膝)。
O脚と比べて発症頻度は低いとされていますが、O脚と同じように膝関節の外側の軟骨に負荷がかかり易く、軟骨がすり減りやすくなるため変形性膝関節症に伴うひざ痛(膝痛)になりやすいことには違いありません。
「X脚を治して美脚に♪冷え性の解消も」を参照して、早目にX脚の改善に努めましょう。
変形性膝関節症の症状
初期:朝、膝に違和感
起床時の第一歩の「膝の違和感」が最も早く変形性膝関節症に気付く症状です。まだ動作を行う時だけの痛みで、一時的でしばらく休むと痛みがなくなる場合がほとんど。本格的な変形性膝関節症にならずに軽快することもあります。
中等度:ひざ痛(膝痛)が治らない
初期症状を放置しておくと、徐々に進行して症状が悪くなります。痛みの頻度が多くなり、膝が完全に曲がりきらない、伸びきらない状態が進み、正座やしゃがむ等の動作が苦痛になってきます。
階段の昇降時、特に下りがつらくなります。また、炎症が生じて膝の周辺が腫れたり、熱をもったりします。さらに、膝に水がたまって膝を曲げると張って重だるくなります。膝の変形が目立ち、膝に力のかかる動きをするとコツコツ、ゴリゴリといった異音を自覚します。
重度:さらに痛みがひどくなり、外出が億劫に…
さらに放置すると、日常生活に支障が起こるほどの痛みになります。そのため、仕事、買い物、旅行などの活動が思うようにできなくなり、活動範囲が狭まります。高齢者では家の外に出ない生活が続くと痴呆症状が現れる人もいます。
正確な診断には、膝関節をレントゲン撮影する必要がありますが、概ね中等度以上の症状が現れているようなら、日常生活でかなり辛い痛みを感じているはず。
整形外科での痛み止めの注射や膝関節へのヒアルロン酸の注入、ラテラルウェッジの足底板を用いた自然療法など、既に何らかの治療を始めていたとしても、痛みを避ける、痛みを感じないようにする治療だけでは、変形性膝関節症が良い方向へ改善して行くことはありません。
ひざ痛(膝痛)を積極的に歩いて改善
膝周りの筋肉を鍛えると、変形性膝関節症による痛みが改善されることは知っている、ひざ関節周りの筋肉を鍛える軽い運動のこともネットで調べて知っている…けれど、わざわざ運動するなんて中々続かないものです。
ひざ痛(膝痛)は、わざわざ運動をしなくても、日常生活で積極的に歩くことで改善できるんです。当店お勧めの3ツのポイントはー
歩き方を変えると楽に
変形性膝関節症によるひざの痛みは、膝に負担がかかる、膝がグラグラ揺れて患部が動く、ことが原因です。当店では、膝に負担の少ない、ひざがグラグラしない歩き方を指導しています。膝周りの筋肉の強化、O脚の改善にも繋がり、ひざ痛の改善効果が大きく期待できます。
足に合った歩きやすい靴
歩くこと自体が、外出が嫌になりがちなひざ痛(膝痛)です。歩かなければ筋肉も次第に落ちて行きますから、負担が少なく歩きやすい足に合った靴を履いて、しっかり歩くことがより大切になってきます。
変形性膝関節症の方専用の靴というものはありませんが、歩くことが苦でなくなるような、歩きやすい靴を履くことが重要です。
オーダーメイドインソールで効果UP
負担の少ない歩き方と、足に合った歩きやすい靴。それらに合わせ、身体のバランスを整えるオーダーメイドインソールを使用すると、O脚の改善効果、ひざの揺れを抑える効果も高まり、より「日常の歩く」が楽になります。
積極的に歩くことで、ひざ痛(膝痛)を改善できるなんて…もっと詳しく聞いてみたくなりませんか?
先ずは話半分!商品代金以外は頂きません。
悩みを話して、いろいろ聞いてみて、試着して、体験して、納得できたら購入、で大丈夫です。
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2023年3月20日をもって閉店いたしました。