自分で成型するインソール?!
インソールを湯煎で柔らかくし、靴の中で靴と足にフィットさせる「レーブメルトインソール フレキシブル」という商品が発売されました。
「5本の指をしっかり使える、5本指インソールのような新感覚。」なんだそうです。
自分で成型、足とシューズを隙間なく密着
高温で液状化する特殊素材で作られたインソールを沸騰したお湯で湯煎、靴の中に挿入。
その状態で靴を履き、20~30分で足裏とシューズ内部の形状をトレース。
靴の中で成型するため、指先から足裏、さらに靴側にまでフィットさせることができる、画期的なカスタムインソール。
冷えると硬化するため、整形後は程よい反発と圧力分散形状でわずかなスキマもなく、踏み込む力をしっかりと伝わります。
以上、株式会社レーブ公式サイトより抜粋・要約
特徴は
「5本の指を適正な高さで成型し、足とシューズを隙間なく密着」
「表面は指先からカカトまで、裏面はシューズ形状にピッタリフィット」
「シューズの動きに合わせる柔軟性」
「表面特殊生地による防臭、汗吸収、防臭効果」
「浮指、外反⺟趾、開張⾜、内反⾜等の⽅に改善効果が期待」
「フレキシブルで動的スポーツや仕事などの靴に対応する画期的なカスタムインソール」
なのだそうです。
商品情報
国際特許申請済みの独自開発の製法と特殊素材
名称 : レーブメルトインソール フレキシブル
重量 : 湯煎型最軽量46g(Mサイズ)
販売価格 : 9,900円(税込)
販売店 : 株式会社レーブ
販売店 : 公式サイト、各種ECサイト、実店舗
販売先URL : https://reve-op.co.jp
面白そう…
ちょっと興味深く、面白そうだったので記事にしてみました。
熱を入れて足に合わせる。
靴の中でズレたりしない。
このあたりは、当店で扱うオーターメイドインソールと似ています。
ただ、大きく違うのは「足指までもフィットさせる」点と、「つま先を抑える(止める)」点です。
実際に購入者のレビューを見ると、足指1本毎に、付け根・指の間・つま先が包み込まれるように成型されるようです。
少し気がかりです。
以下、悪気やけなす意図はありません。あくまでも私見です。
人の足は変化する
人の足は夕方になると少し浮腫みます。そして、歩く・走る・立つという動作が長いとサイズ(足長)までも変化します。
ランニングシューズなど、スポーツで用いるシューズがジャストフィットから1サイズ程度大き目を選ぶとされる理由です。
人の足は朝夕、極端に言えば同じ時間帯でも毎日少しずつ違います。
例えば、全力でスポーツをした翌朝と、一日ゴロゴロ過ごした翌朝では、確実に足の様子は違います。
なので、足指をギシギシに固定してしまうと、場合によっては痛みが出るかも…
ロードバイク用からの進化版
この商品は、もともと自転車(ロードバイク)用スパイク向けに開発されたインソールの進化版とのこと。
ロードバイクの場合、ペダルを力一杯踏むのではなく、足の回転で推進力を得ます。
つまり、踏み込みの負荷は少なく、足へのダメージは少な目です。なので、この状態でも良いということなのかも知れません。
ちなみにロードバイクは、踏む力と引っ張る力をほぼ均等でペダルを回転させます。まして、サドルに腰かけている、スパイクのアウトソールはカチカチ。つまり、足の裏にかかる圧力は歩行の数分の一程度なのです。
ペダリングの上手い人ほど足指固定は良い感じがするのかも知れませんが…
前足部のホールドはかなり特殊
一般に、オーダーメイドインソールで前足部や指を固定することはありません。
高いレベルのアスリートに於いては、競技によっては足指までも固定する感覚を求められることもあります。
ただ、それも世界ランキングやメダルを狙う極めて高いレベルアスリートの話。そんなオーダーメイドインソールを使用している人は極めて稀です。
自分で成型は?
この商品は、かなりルーズな形状を、靴の中で踏みつぶす感じなのでしょうね。
靴の中の隙間を埋め尽くすといった感じでしょうか。となると、フィットを越えて圧迫感がありそうです。
そして、足や膝の方向、プロネーションやニーインなどを防止するような作りは出来無さそうです。つまり、「浮指、外反⺟趾、開張⾜、内反⾜等の⽅に改善効果が期待」は難しいかと思われ。(もちろん知識があれば別です。)
沸騰したお湯で湯煎、足は火傷しません?
いろいろ気になる点を思いつくまま徒然に。否定的な記述が多い感はありますが、でも、やっぱりちょっと面白そう!
機会があれば購入して、使用感のインプレッションを書いてみようかな~♪
もちろん、当店ではこの商品の取り扱いはありません。悪しからず。
熱成型オーダーインソール
当店のオーダーインソールは、前足部から足先に関してはフリーな状態。
それは、前述のように足の調子や、足指などの力加減は刻々と変化するためです。
上記で紹介した商品と比べ、価格はおよそ1.5倍にはなりますが、知識と経験に基づき、足裏のアーチや筋腱の状態、足の骨格配列などを踏まえて成型いたしますから、ご自分で成型されるインソールとは別の物です。
「何がどう違う」「自分で成型する際の注意点」など、ご質問だけの目的でのご来店も歓迎!
2023年3月20日をもって閉店いたしました。
株式会社レーブ プレスリリースより一部転載