タコは足からのSOS
健康な足にはタコはできません。タコは足の悲鳴、何らかバランスを崩してしまっているサイン。
特定の場所に力がかかったり擦れたりすることで強い刺激を受けてできるタコ。タコはできる場所によって原因が様々、逆にタコのできる場所から、足の疾患・変形の対策、予防することができます!
前回の「10の質問で健康をセルフチェック!」に続いてセルフチェック!の第二段♪
タコのできる場所から原因を探る
いくら削り取っても、原因を解消しなければタコは必ず再発すること、原因や対策、予防・防止については「タコ(胼胝腫)厚く硬い角質を解消」をご参照いただくとして、ここでは「タコの出来る場所と足の疾患・問題」についてを説明いたします。
タコのできる場所から原因・足の疾患を特定、しっかり対策・予防にお役立てください。
親指の外側
外反母趾の初期から軽度の段階である可能性があります。
見慣れていることも手伝って見た目にはさほど変形していないように思えても、わずかに足の親指が内側に傾くことで、どうしても親指の外側が靴に当たったり、擦れたりしてタコが出来やすい状況になります。
タコの対策と言うより、むしろ外反母趾の対策として、初期から軽度のうちにしっかり対策することが重要です。
外反母趾について詳しくは「外反母趾の痛みを改善・原因は靴と歩き方」を参照ください。
足裏の親指の付け根
ヒールの高い靴や、先の細いパンプスを日常的に履いている方にとても多く見られます。母指球(親指の付け根)付近で多くの荷重を受け止めていること、靴底が薄く衝撃が強いこと、靴紐がなくどうしても履き方がややルーズであることなどが主な原因です。
「良い靴の条件・選び方」を参考に、足に合った、トラブルを起こしにくい靴を選びましょう。
浮き指、特に足の人差し指・中指・薬指が浮指である場合も、上手く足指を使えていないためにここにタコが出来やすい傾向があります。
浮き指は自身では気付きにくく、様々な身体の不調の原因となっている可能性が高いので、「成人女性の8割弱は浮き指!」をぜひ参照ください。
親指の外側と同様に、外反母趾の初期から軽度の段階では、母指球付近の外側にタコができることも多く見受けられます。
人差し指・中指の付け根
扁平足、または開帳足である可能性があります。
足裏の筋肉の衰えなどの理由で足裏のアーチが崩れている状態で、足が本来持っている機能が低下してしまい、痛みや疲れなど全身の様々な不調の原因となっている可能性があります。
土踏まずが崩れている扁平足については「扁平足が引き起こす身体の不調」を、あまり聞きなれない横アーチの崩れが原因の開帳足については「開帳足 下腿や足の疲れの原因⁈」を参照ください。
指先(主に人差し指・中指)
履いている靴が大きすぎる、または小さすぎる可能性大。
大きすぎると歩行時にどうしても靴の中で足が動いてしまうことで、小さすぎると常に、指の長い人差し指や中指が靴先の内側に当たってしまうことでタコができます。
「良い靴の条件・選び方」を参考に、足に合った、トラブルを起こしにくい靴を選びましょう。
小指の付け根の外側
内反母趾が軽度以上に進行している可能性があります。
親指が外向きに大きくくの字に曲がる外反母趾と同様に、小指が内向きに曲がってしまう内反母趾。外反母趾と比べて曲がりの度合いが小さく軽度に見られがちなこともあり、あまり聞きなれない足の疾患・変形ですが、わずかな曲がりで軽度、さほど変形していないように見えても中度・重度なことも。
小指の付け根の外側にできるタコは内反母趾に注意サイン。詳しくは「内反小趾 外反母趾より多い足の変形」を参照ください。
指と指の間
靴が足に合っていない、またはサイズ、ワイズが合っていてない可能性大。また、女性ならヒール靴、パンプス、男性ならビジネスシューズなど、先が細い靴でたくさん歩く方も指間にタコが出来やすい傾向があります。
足に合う靴、サイズ、ワイズについては「良い靴の条件・選び方」を参考に、先の細い靴は仕方ない…と諦めている方は、足の指をそれぞれ独立させ、コンプレッション効果で疲れの軽減も期待できる「5本指ソックス」の着用をお勧めします。
足の指の上
最も疑わしい症状はハンマートゥ(槌指)です。ハンマートゥの場合、大抵は足裏の親指の付け根付近のタコも併発します。
足の指が曲がってしまう症状で、靴の内側の上部に指が当たってしまうことでタコができてしまいます。また、サイズの小さな靴や先の細い靴などを履くことも足の指の上にタコができる原因になります。
かかと寄りの外側
ここにタコができることは珍しく、最も疑わしいのはハイアーチ、またはバランスの悪い方歩き方をしている方に多い症状です。靴の踵を踏んで履いたために内側に突起が出来てしまって擦れてここにタコが出来ていた方も過去にはいましたが…
ハイアーチは骨格的な問題もあるため、インソールなどを使って足のバランスを整えることが大切です。
かかと
かかとの場合はあまりタコと呼ぶことはありませんが、履いている靴が大きすぎ、正しく靴を履けいてない、のいずれか。
歩行時に靴の中で足が動いてしまうことで、または、靴紐をルーズに結んでいるなど、踵をしっかり固定する履き方が出来ていないことで擦れるためにタコが出来ます。
革靴を履く頻度の高い方にも多く見られますが、靴中の踵部分が鋭角に立ち上がりすぎていて足にフィットしていないことが原因です。
「良い靴の条件・選び方」を参考に、足に合った、トラブルを起こしにくい靴を選びましょう。
その他の場所、多数多発
サイズ・ワイズの大きな靴、ルーズな履き方をしていると、靴中で前後左右に足が動く、ズレるを常に繰り返してしまっていることで、足の内側・外側・踵・つま先に、身体バランスを保とうと無意識に足指で踏ん張ってしまっているために、指・指の付け根などにタコができます。
タコは立派な病気です。
胼胝腫(べんちしゅ)という病名の病気です。ただ、皮膚科を訪れても「そんなの、お風呂に入った時に軽石で擦っとけば…」なんて結構ぞんざいに扱われるともよく聞きます。
痛みがあるから柔らかく痛みを感じない靴、柔らかいインソールで痛みを回避したい、と思う方がどうやら多数派のようですが、少々乱暴ですがタコは削り取らなければ治らない、原因を除かなければ必ず再発します。
靴が原因の場合は、長年にわたって付き合い続けているうちに解消することもあり得ます。外反母趾などの足形の変形、浮き指、アーチの崩れが原因の場合は、タコよりむしろそれらの症状・問題の方がより深刻で、逆にそれらを解消することでタコも再発しなくなります。
お風呂でふやけて柔らかくなった部分だけを軽石で擦る、毎日でなく週に数回間隔を開けて、長い月日をかけてタコを削り取る、なんてずっと繰り返すのはここらでやめにしませんか?
ご相談は無料です。
当店で上記の「タコができる原因」を改善・解消しませんか?
足に合った靴の提案、靴の正しい履き方・歩き方のレクチャー、外反母趾などの足形の変形や扁平足・開張足の改善に最適なオーダーメイドインソールの作製まで、全力でタコのお悩みの解消のお手伝いをさせていただきます。
ご相談と足の計測だけ、効果などの説明を聞いてみて「ダメそう…」なら、もちろん無料です。
是非「話半分…」で結構ですのでご来店ください♪
2023年3月20日をもって閉店いたしました。